最近よく耳にする、ラクトフェリン。
ラクトフェリンは、母乳や涙、唾液や血液など含まれる、タンパク質
の一種で、様々な感染防御機能を持っています。特に初乳中の母乳に多く
含まれ、生まれたばかりの乳児をさまざまな感染症から守っているものと考えられています。

ラクトフェリンは1939年にデンマークのゼーレンセン博士によって、牛乳の中から赤い色をしたタンパク質として発見されました。その後の研究から、鉄（Fe）と結合する性質を持っていることが判明。”乳”を意味する「ラクト」と”鉄”を表す「フェリン」をつなげて、「ラクトフェリン（鉄と結合するタンパク質）」という名前が付けられました。

これまで世界各国での様々な研究により、ラクトフェリンの生理機能が明らかにされています。その結果、生物の生体防御に非常に重要な役割を果たす物質として注目されています。また、生体防御機能のほかに、ビフィズス菌の増殖、鉄結合能と関連する鉄吸収調節、抗炎症作用などの健康を維持・増進する作用などがあることが知られています。